平林都の接遇道
エレガントマナースクール 代表取締役社長 平林都
【 感 想 】11.01.22
テレビでの厳しい指導のイメージがあったため、
講演も実例を踏まえた厳しいものになるかと思いましたが、
お客様が思っていること、考えていることを気付かせる内容のもので
関西のおばちゃん口調と相まって、オープンで面白い講演でした。
講演を聴いている人を気持ちよく帰す、これも接遇なのかもしれませんね。
話は当たり前のことなのですが、今まで買う側と売る側の気持ちを
都合よく(自分にいいように)解釈しているところがあったと気付かされました。
何を重視して買うのか、サービス(接遇)について考えさせられました。
【 私的キーワード・キーフレーズ 】
笑顔とは「歯を出すこと」、上下4本の歯。知っていてもやらないといけない。
明石家さんまは、実は意識して歯を出している。(本人に聞いたらしい。)
先に挨拶すること。
→相手に聞こえるように返事をする。
◎相手に動作が分かるようにする。(分からなければしていないと同じ。)
女兄弟の中の男は営業向き
女は度胸、想像力、口があるが、子供がいるので仕事ができない。
男は見込み客を当てにする。
「また来ます」「検討します」「主人に聞いてみます」
=「嫌です!!」 これらは否定の言葉
男にはこれが分からない、言葉をそのまま飲み込んでしまう。
お客様がわざわざ足を運んでくれた(火が付いている)のにそう言われたら
「お前ではダメだ」と言われていると同じ。
⇒相手に一目置かれなかった。(この人からは買いたくない)
世渡り、子育てが終わったお金を持っている人は厳しい目で見ている。
CAや銀行員など、昔は接客の見本とされていた所も、
今は時代に付いて来ていない。→同じ接客ではダメ。
「~して下さい」命令ではダメ。(シートベルトをお締め下さい。記入して下さい。)
今は疑問文で頼む「~頼めるかな」
入院患者の部屋は、今までしてきた仕事で違いが分かる。
看護士さんに「~しろ」ではなく、「~してくれるかな」で接しているか。
言ったことさえやってもらえない部屋と、
(「やって当たり前」「~しろ・して」では言ったことすらやってもらえない。)
言わないことまでやってくれるている部屋。
(「大変だと思うけど~してくれると嬉しいな」気遣いと疑問文が人を動かす。)
同じ心(看護士さんへの感謝の気持ち)を持っていたとしても、
もてなしができるかできないかで結果は大きく変わる。
↗⑤応用
↗④商品・技術・業務
お (ここがなくても気に入ってもらえれば買ってもらえる)
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客 ↗③動作・表情
↗②聞くことで満足を与える(あいさつ、敬語、接客用語)
様 「れる・られる」は身内に使う言葉、「どうぞどうぞ」は強調語
これらは挨拶ではない ⇒ 信用されない。
↗①見ることで満足を与える(観葉植物が枯れている=サービスが悪い)
①②③がサービス(店舗・清掃・躾だしなみ)=奉仕=おもてなし
⇒これらを「相手が分かるようにする」
動作・表情・言葉:この内2つが必要(3つなくてもいい)
講演後の質疑応答
接遇道とは?
前を見て、過去は例題
今は人や物のせいにしていることが多い→指示待ち(気付くことができない)
何事も自分がどうするか、どう動くか(気付くか)が大切。
子供の教育はどのようにしたらいいか?
感情を出してはいけない。「怒る」のではなく「叱る」
人(子供)は人の言うことを聞かない。→親の後ろ姿を見て育つ。
褒めることは大切だが1回だけ。自分から動いた時のみ褒める。