キラークエスチョン:山田玲司

キラークエスチョン 会話は「何を聞くか」で決まる
山田玲司
光文社新書

【  感  想  】

文庫本の新書として評判がよく、内容も面白くサッと読むことができました。
特にこれはすごいというものはありませんでしたが、所々に会話のヒントがあり、
上手くまとめて活用できる一冊と思いました。後はまとめる力ですね・・・
コミュニケーションの第一歩として、こういう問い掛け力を付けたいですね。


【 私的キーワード・キーフレーズ 】

初対面で何を話せばいいかのコツは、自分が正直に感じたことの中で
相手を不快にさせないことを選んで話すことだ。

質問は、ときとしてデリカシーのない行為になってしまう。
質問にリスペクトという名の砂糖とミルクを入れるのを忘れてはいけない。
人は「心のない言葉(質問)」には想像以上に敏感なのだ。

卑屈にならず下から行く。
自分の弱点を見せ、そこを「笑い」にしたほうがいい。
「俺は格上だ」と威張る人より、平然と自分の腹を見せられる人の方が
実は格が上なのだ。

「昨夜はちゃんと眠れました?」という質問には、相手をいたわるニュアンスも
あるので、優しい気持ちにもなれる。
天気と健康 ・・・さしあたっての共通項が見つからないときは、
このあたりから会話をはじめてみてはいかがだろうか。

共感・平行移動・時間軸導入・身近話(周囲の人の話)・恋愛話・スペース
(他の分野)へのパス。これくらいの技術で、話は十分に広がるものだ。

相手に自分が伝えたいことが伝わると、今度は相手が「こっちの伝えたいこと」を
聞いてくれる可能性が高い。

女の人にとって、「家族は世界のすべて」であることが多い。・・・女の人にとって、
「家族の話を聞ける人」は「自分のことをわかってくれる人」でもあるわけだ。

「その人にとっての最高の一瞬」「最高に嬉しかった言葉」「最高の年」-それらを
聞かれてその人が振り返るのは自分の歩いてきた道だ。
こんなふうに聞くと、「人生はまんざらでもないよね」という気分になる。
「あなたの人生はすばらしい」という流れにもなる。

好きな人について語る人を見るとき、より伝わるのは「好きな人のこと」ではなく、
「誰かの良さを伝えようと一生懸命になるその人自身」だったりする。
つまり、相手が好きな人のことを語っているときほど、心を通じ合わせやすい
タイミングはないということである。

誰かにとって「これは好き」と言えるものには必ず「何か」がある。それを頭に
入れておけば「あたしそれ嫌い」みたいな幼稚な言葉は吐かずに済むだろう。

「人の見た目は重要だと思いますか?」というやさしい質問もある。
このあたりから、相手の美学のツボを知るのもいい。
あなた自身は今、かっこいいのか?

どうも人というものは、つらい時期に学んだ貴重なことを「誰かに伝えたい」と
思う生き物らしい。 ・・・聞かない手はないと思う。

有名な討論番組の司会者が使う定番テクニックに、「僕は頭が悪いから、
僕にでも分かるようにもっと分かりやすく言ってください」というものがある。

「人がどうなろうが自分には関係ない」と思っている人が、幸福な人生を
送れるだろうか?
つまり会話とは、他者に興味関心のある者にしか本来できないものなのだ。


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