社長の時間の使い方 ~儲かる会社にすぐ変わる!~
日本実業出版社
吉沢大
【 感 想 】
これも少し前に読んだ本ですが、何とかまとめることができました。
責任者として、誰でもできる作業をしている時間が多いと感じていました。
それを他の人にやってもらうには、マニュアル化と教育が必要であることは
分かっているのですが、マニュアル作りが大変で取り組めていませんでした。
夏休みも終わったことですし、気合を入れて仕事の移管をしたいと思います。
また、これは自分の悪い癖なのですが、経験や勉強すればでできそうなことは
自分で一から始めてしまうので、体系的なプログラムである「他人の経験」を
もっと利用して効率よく仕事を進めていくことが大切で、興味本位で中途半端に
手を出してしまうところは、自分の短所であると改めて感じました。
今まで「いけない」とうすうす感じていたところを的確に指摘された気がします。
常に良いと思えることを実行するために、仕事を体系化して他の人に任せたり、
ものの見方を変えるために情報のインプット量を増やしたり、他人の経験から
効率よく知識や技術を身につけたりと、マネジメントをする立場として現状維持で
満足していてはいけないと改めて痛感しました。
どのようにして時間を作るかではなく、何に時間を使うのかが大切だと感じました。
【 私的キーワード・キーフレーズ 】
稼ぎを大きくするために固定費を下げるには、労働生産性を上げるしかない。
「人件費」「支払家賃」「支払利息」以外の固定費削減も人件費との比較で検討
→1991~2005年の労働生産性指数で、製造業は3.1%伸びたのに対し、
サービス業は0.3%しか伸びていない。
「マニュアル化」は、労働生産性を向上させる前提条件。
マニュアル化によって、「自分で問題を解決する手法を見つけるための
基礎知識を提供する」ことを目指す。
マニュアル作成は必要のない時点から取り組む
「将来は他の人にやってほしい」と思うことこそ・・・
「問題児の間違い」も重要なフィードバックになる
「失敗事例」としてマニュアルに加えておくことは決してムダになりません。
→遠足の持ち物に「水筒」と書いてあったから、カラの水筒を持ってきた。
(飲み物は幼稚園が用意すると勘違い)
セルフのガソリンスタンドで、「軽自動車だから軽油を入れた」 など。
「アウトソーシングせずに、その知識を身につけたとして
その努力は回収できるのか」を検討
一度きりしか利用しないようなものであれば、
なかなかその努力を回収することはできません。
広告費と同じで、リピートしなければ努力に費やしたコストも回収できない
「別に習わなくても経験で学ぶことができる」と思っていることこそ、
体系的なプログラムに基づいて学習することが効果的
忙しくても体系的なプログラムにしたがったスクールに通うほうが、
結果的に「時間効率のよい稼ぎ」につながる
→長い時間をかけて作り上げたプログラムという「他人の経験を買う」こと
アイデアのネタは、すでに自社にある場合が多いものです。
そのネタを発掘するには「ものの見方を変える」必要があります。
この「一つひとつのものの見方」のことを「コンテキスト」と言います。
中小企業の経営資源は「弱み」ばかりです。そこから効率よく稼ぐことを目指す
のであれば、情報のインプット量を増やし、ものの見方を変えることで
新たなアイデアを創造することが不可欠なのです。
自分と同じ意見の本ばかり読んでいては、なかなかバランスのよい考えは
できません。
全体の2割は「修行」のつもりで自分の意見と異なる本を読んでおくのが
よいと言えます。
「業界の情報」に効率的にアクセスするには
まずその業界の特性を知る必要があります
→「業界紙を一気に読む」ことが時間効率のよい手法
「時間の家計簿」をつけるとロスがはっきりわかる
その時間の有効活用を考える。
最初から土曜日も働くことを前提にすると、
「一週間の仕事÷6日」のスケジュールを組んでしまう。
閑散期の週休3日制で「擬似繁忙期化」する
「既存業務を行う日数に制約を加えることで、仕事の非効率が生まれる余地を
少なくしてしまう」
「閑散期には手帳の特定の曜日を蛍光ペンで囲んでしまう」
ムダなことに時間を食われるのを防ぐ「ルール化」も必要
「悩む部分をルール化」 「行動そのものをルール化」
細切れ時間を上手く使う方法
「お礼のメールを出す」など「15分でできる仕事」をTODOリストに並べる