やればできるはできないと同じこと

逆転バカ社長が語る中小企業の成功事例50連発
株式会社インタークロス代表　栢野克己

【　感　想　】09.09.23

1ヵ月ぶりの更新になりますが、09.09.10のセミナーをまとめました。
講師である栢野氏のダメな経歴話から始まり、
不幸自慢話の嫌いな私としてはハズレのセミナーかなと感じたが、
本題に入ると自分で実際に経験している話だけあり、
体験に裏づけされた重みのある内容の話が聞けた。
実務的な内容は、ランチェスター戦略が元になっており、
こちらも実践して成功している事例を聞けて勉強になった。
以前から中小企業における「経営計画書」の有用性を感じていたため、
経営計画書をどのように落とし込んでいくのかなど、
より具体的な話が聞ければ良かったと思う。
最初のダメなイメージと違い、是非次回があれば参加したいセミナーとなった。

【 私的キーワード・キーフレーズ　】

栢野克己：日本一の中小企業コンサルタント　
　　　　　　　　学ぶ＝まねる（一風堂、やずやの社長をまねた）

成功に必要なこと　＝　夢・戦・感
　夢：目標、理念、やる気など
　戦：ビジネス系戦略・戦術
　感：感謝（ありがとう、早起き、掃除など）←やるべき

成功に運は必要か？
　松下幸之助：運が9割。「私は運がいい」が口癖（＋発想）　
　　　　　　　　　これは対人への感謝と、人柄などから出た言葉。
　茂木健一郎（脳科学）：著書で「運はない」と記載している。
　　　　　　　　　　　　　　　運とは行動、笑顔で接することが大事。

成功するためには「何のために」が意外と大切
　自分のためだけではダメ。（給料以外に）存在意義があったほうがいい。
　50名以上の会社なら、宗教系を体験するのも面白い。（ハマらないように）
　松下幸之助：○○教信者が、笑顔で、無償で、寺院建築作業をしている
　　　　　　　　　ことに驚いた。

経営計画書を作成する
　大企業は100％ある、中小企業は0.1％しかない。そこが弱い！！
　　→経営計画書を書いている、書いていないでは倍の差が出る。
　やずやの社長は、1回のセミナーを元に急成長した。（経営計画書セミナー）
　　→自分に合うコンサルに当たれば伸びるが、何が合うかは分からない。
　経営計画書を発表できる仲間、アドバイスできる仲間を作った方がいい。

中小企業の8つの戦略
１．商品戦略・・・何を
２．地域戦略・・・どこで
３．客層戦略・・・誰に
　　商品、地域、客層など、何かで小さな一番になる。
　　　一番はすぐに覚えられる→口コミ紹介
　　大手と同じ増収増益ではなく、減収増益を目指す。同じ土俵に乗らない。
　　折込広告ではなく手渡し、会社訪問などの接近戦を挑む
　　不動産業：500ｍ×500ｍの範囲（繁華街5,500世帯）に地域を絞る、
　　　飲食店向けに財務勉強会なども実施
　　同業者がバカにする仕事を行う　高齢者用PC教室：PC以外の場所が広い
　　　（話をしたい、裏のニーズを捉えた）
　　若者は携帯で情報を調べる、HPを持っているのは当たり前、
　　　携帯用のHPも必要になる。
４．営業戦略
５．顧客戦略
　　何かのタイミングでお礼のハガキ、行っている会社は100％伸びている。
　　1ヶ月、3ヵ月、半年、1年、誕生日、ペットにも、亡くなられた後にも・・・
　　　口コミ紹介してもらうことが大切。（顧客を得ることが一番の課題）
　　やずや：登録しておくだけでバースデーハガキが来る。
　　　（身障者施設へ頼んでいる）
　　商売は報いを求めない。役に立つことをする。
６．組織戦略
　　ガスの子会社：ユニティー（福岡商工会議所：メルマガあり）
　　12億の売上で1億の赤字が、15億の売上で1億の黒字になった。
　　30人の従業員に行ったこと
　　　早起き、笑顔、掃除、ミーティング、（社長が）社員と話す、
　　　月一回の個人面談、営業・技術のロールプレイング
７．財務戦略
　　贅沢はしない（外車はダメ、趣味ならいい）　
　　経営者の生活を見れば会社の状態が分かる→ムダをしない。
８．時間戦略
　　成功している人の共通事項→朝が早い（長時間労働できる）
　　（コンビニ：他店が休んでいるときに定価でものを売る。
　　　　　　　　他にやっていないから定価で買う。
　　　理髪店等でも見かけるが、組合が邪魔をする。
　　　組合とは、ボスが若いやつらに好きにやらせない集まり）
　　　
人生設計、経営理念・経営戦略・行動計画
　15年後位までの人生設計を立ててみる。
　①成功は「心構え」の結果。
　②明確に設定された目標。
　③習慣、やり続ける。
　経営理念を経営戦略に落とし込む、経営戦略を行動計画に落とし込む。
　これらをシートにまとめて　常に手帳・机の前・トイレに貼り、
　毎月月末に見直し書き直す。